[WEBライブ実習セミナ]
FPGAスタータ・ボード DE10-Liteで学ぶHDL回路設計入門[ボード付き]
~I/Oやスタート・マシンの基礎からオンチップSRAMの動かし方,本格的なデータ処理回路作りまで,ボードを動かしながら習得する~
講師:森岡 澄夫 氏[インターステラテクノロジズ株式会社 開発部長,博士(工学)]
企画:ZEPエンジニアリング /
販売:マルツエレック
タイム・テーブルと申し込み
お申込みは,マルツエレックの通販ページで行います.下記スケジュール表のボタンを押して,必要事項の入力をお願いいたします.
学ぶこと
本セミナは,開発ツールQuartusやFPGAボードDE10-Liteの動かし方から始めて,製作物のレベルを徐々に上げながら,本格的なディジタル回路設計を始めるために必要な基礎知識を全般的に取得します.本セミナでは,論理設計の教科書を頭から順に解説していくスタイルは採らず,ボード上で回路を実際に動かしながら,簡単な回路例から複雑・高度な動きのできる回路例へ機能拡張をしていくスタイルで説明を進めます.その過程で自然に回路設計の知識が増え,理解が進むことを期待できます.
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図1 本セミナで使用するFPGAスタータ・ボード DE10-Lite |
内容
(1)スイッチ入力をLED出力する回路を動かす
~ツールの動かし方とI/Oの基礎を学ぶ~
(2)スイッチ入力の乗算結果を7seg-LED出力する回路を動かす
~組み合わせ回路の基礎を学ぶ~
(3)7seg-LED時計を動かす
~クロックで動かす順序回路の基礎を学ぶ~
(4)止めたり走らせたりできるストップ・ウォッチを動かす
~ステート・マシンの基礎を学ぶ~
(5)スイッチ入力の平方根を7seg-LED出力する回路を動かす
~ステート・マシンで計算制御を行ってみる~
(6)パソコンとシリアル・データを送受信する
~ステート・マシンでI/O制御を行ってみる~
(7)パソコンから受信した文字列を読み取って表示する
~オンチップSRAMの動かし方
(8)より本格的なI/O回路を作るための知識
~VGAインターフェースやSDRAMの動かし方の概要~
(9)より本格的なデータ処理回路を作るための知識
~演算器やIPコアとの連結とデバッグの仕方~
受講対象
- とくに電子情報分野を専門とはしていないが,これからFPGA回路設計を業務・授業で行うことになった技術者・学生
- 個人でFPGA設計を楽しんでみたい方
あると望ましい予備知識
- プログラミング経験などを通し,一般的なパソコンの操作はとくに支障なく行えること
- 論理ゲートやフリップフロップのような回路素子,回路図記号など,ディジタル回路の初歩的な知識はあること(設計経験は不要)
講演の目標
- ディジタル回路設計の基礎知識を体感的に身につけ,思いどおりの動きをする回路を作れるようになるための土台を固める
- FPGAを使うことによって,マイコンやPCではできない何が可能になるのかを掴む
用意いただきたいもの
- Quartus Prive ライトエディション(無償)の最新版(20.1.1以上)をインストールしておくこと
- 上記ソフトが滞りなく動く程度のパソコン(Windows 10またはlinux, メモリ最小8GB程度,プロセッサ最低2GHz程度)
- USBケーブル
※セミナで使用するボードは開催日の1週間ほど前に送付させていただきます.
講師紹介
略歴
NTT,IBM,Sony,NECの各研究所において高性能回路IPやハイレベルシンセシスの研究,およびプレイステーションなどの製品用SoC開発に従事した後,現職にて民間宇宙ロケットの飛行制御コンピュータの研究開発に従事.FPGAや高位合成を活用している.
主な著書
- HDLによる高性能ディジタル回路設計,CQ出版社.
- LSI/FPGAの回路アーキテクチャ設計法,CQ出版社.