Tinyスペアナ×Tinyネットアナで作る6GHz My実験ベンチ

何でも測れる!高調波/P1dB/変調ひずみからインピーダンス/ゲイン/反射まで
(講義578分/228頁)


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Tinyスペアナ×Tinyネットアナで作る6GHz My実験ベンチ
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Tinyスペアナ×Tinyネットアナで作る6GHz My実験ベンチ
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ご購入前にご理解いただきたいこと

  1. 本VODは,2024年3月16日~17日に開催したセミナを録画して編集した動画です.繰り返し再生,一時停止,巻き戻しが可能です.
  2. tinySA UltraとLiveVNA 64をお持ちの方は本VODを44,000円(税込)でご購入いただけます.購入はこちらからお願いします.
  3. 本VODと実習用基板の購入をご希望の方は,info@zep.co.jpまでお問合せください.
  4. 講義テキスト,ソースコード類は1人1ライセンスです.
  5. すべての映像,画像,文書テキスト,ソースコードは,著作権法によって厳格に守られています.無許可の転載,複製,転用は法律により罰せられます.

オールインRF測定キット「tiny実験ベンチ」の構成

  1. 100k~6GHzのスペクトラム・アナライザ“tinySA Ultra”(6GHz拡張設定・基本動作確認済)
  2. 上記1に付属の50ΩSMA同軸ケーブル,USB Type-Cケーブル,SMAショート・コネクタ,SMAコネクタ付きアンテナほか
  3. 50k~6.3GHzのベクトル・ネットワーク・アナライザ“LiteVNA 64”(基本動作確認済)
  4. 上記3に付属のSMAケーブル,USB Type-Cケーブル,SMAロード/ショート/オープンほか
  5. 実習用パターン・フィルタ&VNAデモ・ボード(部品実装済)
写真1 自宅に届くオールインRF測定キット「tiny実験ベンチ」.高調波/P1dB/変調ひずみからインピーダンス/ゲイン/反射までなんでも測れる

オールインRF測定キット「tiny実験ベンチ」のスペックと用途例

スペクトラム・アナライザ tinySA ultra

  1. 5G無線機開発
    数百M~6GHzの高周波回路が出す周波数(高調波込み)とレベル測定
  2. EMC対策
    電子機器からの漏洩電磁波の周波数とレベル測定
  3. トランシーバやラジコン開発

ベクトル・ネットワーク・アナライザ LiteVNA64

  1. 数百M~6GHzの高周波回路の通過特性や反射特性測定
  2. 6GHz以下の高周波回路ユニットの簡易的な周波数特性測定
  3. トランシーバやラジコン開発

講義の内容

あらまし

本セミナでは,ポケット・タイプの帯域6GHzのスペクトラム・アナライザとネットワーク・アナライザを動かしながら,高周波回路の測定・評価技術と不具合対策をマスタします.

スペクトラム・アナライザとネットワーク・アナライザは,数百MHzから数GHzの回路動作を評価するために不可欠な測定器です.オシロスコープはGHz以上の無線通信回路の特性評価には適しておらず,プローブが測定対象の回路動作に影響を与え,大信号/小信号/ノイズを同時に確認することができないからです.無線通信回路では,信号とノイズ・レベルとの比が1000倍以上を見る必要があり,オシロスコープではその比が数百倍です.スペクトラム・アナライザでは,その比が数千倍の場合でも測定できます.

高周波のフィルタやアンプの周波数特性を測るには,多くの周波数点での通過などの特性を測定する必要があります.ネットワーク・アナライザでは周波数を連続的に発生させて各周波数点での通過などの特性を自動的に測定でき,効率的に周波数特性が測定できます. また,ネットワーク・アナライザは,信号とノイズ・レベルの比が数万倍でも測定できます.

これらの測定器を正しく使っていないと,ノイズの誤判定や不適切な周波数設定などにより,誤った評価をしてしまうこともあります.そのため,無線通信回路の設計やトラブルシューティングにおいて,測定器の選択や正しい使い方が不可欠です.測定器を適切に活用することで,無線通信回路の性能や信頼性を向上させることが可能です.

写真2 100k~6GHzのスペクトラム・アナライザ“tinySA Ultra”と付属のアクセサリ 写真3 50k~6.3GHzのベクトル・ネットワーク・アナライザ“LiteVNA 64”と付属のアクセサリ 写真3 実習で使用する3GHzのプリント・パターン・フィルタ

アジェンダ

1日目

(1)スペクラム・アナライザとオシロスコープとの違い

  • オシロスコープの測定
  • 周波数成分を分解して見るスのしくみ
  • 安価なスペクトラム・アナライザの動向と長所・短所

(2)スペクトラム・アナライザによる測定技術

  • スぺアナによる回路性能評価のポイント
    周波数測定/高調波測定/相互変調ひずみの測定/ノイズ・レベルとダイナミック・レンジ,ほか
  • スペクトラム・アナライザ測定時の注意点
    測定器を焼損させないために,ほか

(3)6GHzスペクトラム・アナライザ tinySA Ultraの説明と実演 

  • 基本機能の解説
    スペック/3GHzローパス・フィルタ/基本操作
  • 実演
    Ultra MODEの設定/周波数と強度の設定/アンテナでスマートフォン出力を測定/MAX HOLD/ウォーターフォール表示/
    マーカ設定/PC画面からの操作,ほか

Appendix メーカ製ベンチトップ・スペクトラム・アナライザの説明

  • 基礎知識
    ベンチトップ・スペクトラム・アナライザとtinySAの違い/ベンチトップ・スペクトラム・アナライザによる測定/高精度周波数測定
  • 実演
    信号近傍のノイズ測定/熱雑音付近のノイズ・レベル測定/1dBゲイン・コンプレッション・レベル測定/2信号相互変調(IMD)測定

2日目

(4)ネットワーク・アナライザとは

  • ネットワーク・アナライザはどのような測定器か
  • 安価なネットワーク・アナライザの動向と長所・短所

(5)ネットワーク・アナライザを使う上での基礎知識

  • Sパラメータの基礎知識
  • スミスチャートの基礎知識
  • 回路性能の評価ポイントの習得
    ネットワーク・アナライザの校正/インピーダンス測定/周波数特性(損失,ゲイン)測定/反射特性測定
  • ネットワーク・アナライザ測定時の注意点
    校正点/ノイズ・レベル/測定器を破損,焼損させないために

(6)6GHネットワーク・アナライザLiteVNA64の説明と実演

  • 基本機能の解説
    キット構成/スペック/基本操作/測定器の校正
  • LiteVNA64とVNAデモ・ボードを使用してスミスチャートを測定

受講対象

  • 数百MHzから数GHzの高周波回路(基板)を設計している・しようとしているエンジニア
  • 高周波回路の評価・測定技術の基本をマスタしたいエンジニア

あると望ましい予備知識

基本的な電気回路の基礎知識

事前に準備していただきたいもの

スペクトラム・アナライザのハンズオン実習を行う場合は,スマートフォンの準備をお願いします.

講演の目標

  • 高周波回路性能評価測定のポイントがわかる
  • スペクトラム・アナライザとネットワーク・アナライザの適切な使い方がわかる

講師紹介

略歴

メーカで高速デジタル高周波の混在回路開発設計に30年以上従事.高速回路設計,EMC対策回路設計のコンサルタント

主な著書