ZEPマガジン

2025年2月21日号
電磁界の漏が小さい「差動線路」
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

マイクロストリップ線路では,RF電流が基板表層を流れるため,電界の放射が大きくなり,隣接する伝送線路に影響を与えるクロストークが発生しやすい

2025年2月20日号
電磁波の漏れが少ない伝送線路
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

高周波基板設計においては電界と電流の関係を理解することが重要.電界は金属の端など尖った部分に集中しやすく,RF電流もその影響を受けやすい

2025年2月19日号
主な伝送路の特性計算式
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

よく使う同軸/ストリップ線路/マイクロストリップ線路の伝送特性を(1)特性インピーダンス(2)伝搬速度(3)ロス(減衰)で評価し理解することがミリ波システム開発の第一歩

2025年2月18日号
特性インピーダンスの計算
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

ミリ波帯の信号を扱うときは,伝送線路の物理的な設計,インダクタンスとキャパシタンスの調整,誘電率や透磁率を考慮して,反射の影響を最小限に抑えることが必要

2025年2月17日号
反射が起きる伝送線路の波形
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

多重反射が続くと反射波と進行波が干渉して,特定の位置で波の振幅が極端に増加したり消失したりする.この定在波の節では信号が消失するので受信回路が動作しなくなる

2025年2月16日号
高周波の世界では「時間」も考える
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

MEGTRONやRO4000シリーズなど,誘電損失が低く,高周波信号の伝送に優れる基板材料を使うことで,減衰を最小限に抑え安定した通信を実現できる

2025年2月15日号
はじめの一歩「反射」をなくす
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

ミリ波帯域では,線路/送信回路/受信回路のインピーダンスを精度よく一致させるだけでなく,基板の材料選定が極めて重要

2025年2月14日号
周波数変換アダプタの製作
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

周波数コンバータ・アダプタを製作すれば,従来の測定器ををミリ波通信システムの評価に利用することができる

2025年2月13日号
伝搬距離をいかに稼ぐか
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

ミリ波は広帯域通信を可能にするが,伝搬損失やノイズの影響を受けるという課題がある.適切なアンテナ設計や信号処理技術を駆使する必要がある

2025年2月12日号
次世代通信5Gの本命!28GHz帯
5G時代の先進ミリ波ディジタル無線実験室

通信速度とデータ容量を向上させるミリ波は,電磁波の減衰の激しさや指向性の強さなど課題が多い.ビーム・フォーミングや周波数変換技術を駆使する必要がある

2025年2月11日号
非接触共振カプラによるアレイ・チャネル拡張
ソフトウェア制御フェーズドアレイ・ミリ波モジュール mmcon3誕生

mmCon3は,複数のミリ波アップコンバータとダウンコンバータに,マイクロ波帯のPLLシンセサイザが生成するGHz帯LO信号を均等な電力で分配し同期駆動する

2025年2月10日号
ソフトウェア制御によるマルチビーム制御の実験
ソフトウェア制御フェーズドアレイ・ミリ波モジュール mmcon3誕生

ソフトウェア制御ミリ波通信システムは,動的かつ高精度なマルチビーム制御が可能,スマートシティの通信や自動運転車のレーダ・システム,衛星通信や宇宙分野で応用できる

2025年2月9日号
1エレメント1モジュール独立分散型の理由
ソフトウェア制御フェーズドアレイ・ミリ波モジュール mmcon3誕生

mmcon3は,複数のアンテナ・エレメントを独立分散して制御し,位相遅延の信号をエレメント内で合成して複数の変調波ビームを異なる方向に発射する

2025年2月8日号
6G対応分散型マルチビーム無線システムと従来機
ソフトウェア制御フェーズドアレイ・ミリ波モジュール mmcon3 誕生

mmcon3は1つのエレメントを1つのアップコンバータ,またはダウンコンバータで制御し,複雑なマルチビーム制御が可能.モジュールを増設し同期駆動することも可能なシステム構成

2025年2月7日号
ソフトウェアLoRaレシーバの制作
GNU Radio×USRPで作るソフトウェア無線機

低消費電力で長距離通信が可能な無線通信規格LoRa準拠のソフトウェア受信機をオープンソース開発ソフト GNU Radioを使って開発した

2025年2月6日号
USRPのラインナップと開発環境
GNU Radio×USRPで作るソフトウェア無線機

USRPは,オープンソースのソフトウェア・ドライバ UHDを利用できる.UHDは,GNU RadioやMATLAB/Simulinkなどのモデルベース開発環境と連携してソフトウェア無線機を開発できる

2025年2月5日号
オープンソフト&ハードのモデルベース開発環境で始める
GNU Radio×USRPで作るソフトウェア無線機

Ettus Research社が開発したUSBソフトウェア無線機 USRP(Universal Software Radio Peripheral)を活用すれば,ローカル5G通信システムを実験的に構築することが可能

2025年2月4日号
間違いだらけのプローブ使用法
USBソフトウェア測定器 ADP5250 試用レポート

プローブの減衰率を×10に設定するとプローブ内部の高抵抗ネットワークが働き,周波数帯域が広がるため,高速信号の波形を正確に捉えることができる

2025年2月3日号
480MSPS 差動シリアル・インターフェースを評価
USBソフトウェア測定器 ADP5250 試用レポート

USBソフトウェア計測器ADP5250は,480MSPS USB2.0の高速差動信号を評価するパフォーマンスを備えるが,正確な波形観測には伝送路インピーダンス整合や遅延差の調整が必要

2025年2月2日号
I/Qベースバンド信号観測によるLoRa受信機の評価
USBソフトウェア測定器 ADP5250 試用レポート

USBソフトウェア測定器 USBADP5250は設計業務に利用できるスペックをもつ.ソフトウェア無線機のI/Qベースバンド信号やSPIシリアル信号,USB高速信号の評価に利用してみた

2025年2月1日号
1GSPS×100MHz!USBソフトウェア測定器 ADP5250レポート
各種電子回路の評価からソフトウェア無線器の開発まで

業務にも使える?USBソフトウェア測定器 ADP5250を使ってみた.A-D変換1GSPS,帯域100MHz,ロジアナ 1GSPS,DMM分解能 300V/10A/5-1/2桁,プログラマブル電源搭載